オメガ スピードマスター レーシングを使い続けてのレビュー

「高級腕時計といえば」という質問でイメージされるブランドとして、ロレックスがあると思います。

そのロレックスと並び、高級腕時計のイメージがあるのがオメガです。

 

今回は、私の所有するオメガスピードマスター、その中でも「レーシング」というモデルをレビューしていきます。

 

オメガ スピードマスター レーシングとは?

オメガの代表的なモデルは、スピードマスターとシーマスターです。

どちらを選択するかは好みの問題ですが、クロノグラフが好みの場合でしたら、スピードマスター一択でしょう。

私もクロノグラフがカッコよくてスピードマスターを選択したタイプです。

 

スピードマスターは(オメガの公式サイトにも記載されている通り)月面着陸計画に使用された腕時計として有名です。

その中でも、スピードマスターレーシングは、名前の「レーシング」という言葉のとおり、レースをイメージされて作成された珍しいタイプのスピードマスターです。

 

オメガ スピードマスター レーシングのデザイン

宇宙のイメージの強いスピードマスターですが、実は宇宙に行く10年前の1957年には、レーサーからクロノグラフの機能とデザインを高く評価されています。

“スピードマスターは、月や南極や北極で着用される前から、高性能スポーツカーを運転する人々に愛用されていました。”

出典:オメガ公式サイト

 

レーシング文字盤のスモ⁠ールセコンドのサブダイアルには⁠、「パリの石畳(クル・ド・パリ)」と呼ばれる模様が装飾されています。

ここには、レースへのリスペクトが込められていますが、単におしゃれという意味でも美しいと感じます。

30分計⁠、12時間計⁠、スモ⁠ールセコンドのサブダイアルには⁠、三角のClous de Paris(⁠ク⁠ル⁠・ド⁠・パリ⁠/”パリの石畳”⁠)模様が装飾されています⁠。

出典:オメガ公式サイト

 

ただし、実際にパリに行ってみると、(綺麗は綺麗なのですが)普通の四角の石畳であることは内緒です。

 

スピードマスターレーシングを選んだ理由

私がスピードマスターレーシングを選んだ理由ですが、まずは単純にその時、分かりやすい高級腕時計が欲しいと考えていたからです。

 

分かりやすい高級腕時計といえば、ロレックスやオメガ、タグホイヤーなどが候補にあがります。

腕時計マニアからすれば「ちょっと違うぞ」という声も聞こえそうですが、一般的な認知度ですと、この3つのブランドが間違いないでしょう。

 

仕事でも使用でき、なおかつできるだけ現実的な予算内で考えた場合、ロレックスは候補から外れます。

ロレックスは予算的にも難しいですし、仕事でつけるにも、なんとなく嫌味に思われるような気がするからです。そう考えた場合、オメガとタグホイヤーが候補として残ります。

 

モータースポーツが好きなので、モータースポーツをイメージする高級腕時計を検討しました。(オメガもタグホイヤーもモータースポーツとは縁があります)

 

モータースポーツ高級腕時計といえば、タグホイヤーは「フォーミュラ1」や「カレラ」「モナコ」といった、モータースポーツウォッチが多くラインナップされていることで知られています。

そのため悩みましたが、私は最終的にオメガスピードマスターレーシングを選びました。理由は3つあります。

 

オメガというブランド

まずはオメガという圧倒的なブランドイメージです。

タグホイヤーもブランドとして凄いですが、やはりロレックスの双璧をなすブランドイメージがあるのはオメガの方だと思います。

 

クル・ド・パリがおしゃれ

そして宇宙のイメージが強いオメガの中で、レーシングにリスペクトを込めたモデルであることも選んだ理由です。

最初に少し書いていますが、オメガスピードマスターレーシングには、サブダイアルに三角のClous de Paris(⁠ク⁠ル⁠・ド⁠・パリ⁠/”パリの石畳”⁠)模様が装飾されています。見づらいかもしれませんが、アイキャッチ画像を再掲します。

オメガ スピードマスター レーシング

 

さりげない部分ではありますが、これが非常にオシャレなんです。

はっきり言って、これが決め手と言っても過言ではありません。高級腕時計に隠されたさりげないこだわり、というのが男心をくすぐります。

 

月面着陸を果たした腕時計というストーリー

最後に、月面着陸を果たした腕時計というストーリーです。

スピードマスターレーシングは、本流のスピードマスタープロフェッショナルとは違いますが、その流れを汲む腕時計を身につけられるという気持ちに浸りたいこともあり、私はスピードマスターレーシングを選択しました。

 

オメガ スピードマスター レーシングの価格や比較した商品

オメガスピードマスターレーシングですが、定価は528,000円(税込)です。現在の実売価格は450,000円(税込)前後になります。

同時に候補として考えていた腕時計が、タグホイヤーフォーミュラ1です。こちらのデザインもモーターレーシングをイメージしたデザインで、やはりかっこいいです。

価格は319,000円(税込)とスピマスレーシングよりも安かったのですが、先ほど書いたような理由で、オメガスピードマスターレーシングを購入しました。

 

オメガ スピードマスター レーシングの使い心地や劣化に関して

オメガスピードマスターレーシングの使い心地ですが、ケース径が40mmですので、やや細腕であってもなんとか格好がつきます。

これ以上ケースが大きいと、一般的な日本人男性には似合わないでしょう。

 

また、厚みが多少ありますので、厚みが気になるという人は、店舗での試着をおすすめします。

私はそこまで気にならなかったので、そのまま購入しました。

 

ケースはサファイアガラスですので、多少、ケースをこすってしまっても傷はつきません。

しかし、日常使用するならば、どうしてもブレスレットやベゼル周りには傷がつきます。高級腕時計に傷がつくと最初はがっかりきますが、時間が経つとそれも味と思えてきますので、気にせずにガシガシと使うことをおすすめします。

 

オメガスピードマスターレーシングを購入したメリットやデメリット

メリット

オメガスピードマスターレーシングを購入したメリットですが、まずは、オメガというブランドを身につけているという満足感です。

スピードマスターにはプロフェッショナルモデルという本流のモデルはありますが、それよりもだいぶ安い価格で、オメガというブランドを味わえます。これは個人的には大きなメリットです。

 

それにリセール価格が高いこともポイントです。現在、オメガは値上げが激しいので、スピードマスターレーシングも値上がりしています。

販売開始直後は、並行輸入品であれば30万円前後で買えていましたが、現在は定価に近い、40万円後半〜50万円前後の価格帯になっています。中古で売っても、それなりの値段になりそうです。

 

デメリット

デメリットとしては、やはりオーバーホール(OH)料金が高いことです。

オメガスピードマスターレーシングのようなクロノグラフ機構の高級腕時計は、オーバーホールの際に6〜10万円ほどはかかります。

 

オーバーホールに加えて部品交換などが発生した場合、さらに金額がプラスされますので、その点はデメリットといえるでしょう。

 

まとめ:オメガスピードマスターレーシングは買いなのか?

オメガスピードマスターレーシングは買いなのか、という点で言うと、オメガスピードマスターというブランド腕時計を身につけたいなら、総合的に買いです。

 

本流のスピードマスタープロフェッショナルよりも安く購入できますし、他のスピードマスターにはない、細かい装飾模様も楽しめます。

価格も、ここ10年ほどで並行輸入品の新品は1.5倍近くに上昇しており、今後は定価超えの可能性もあります。資産価値を保ちながら高級腕時計を楽しみたい人にはおすすめできます。

 

しかし、腕時計に興味がなかったり、傷に神経質すぎる人、メンテナンスにお金をかけたくない人にはおすすめできません。

リセール価格が高いといっても、やはり高級腕時計は高い買い物ですので、基本的に腕時計に興味が持てない人は、逆に購入することでストレスになりかねないので購入しないほうがいいでしょう。